» 第33回日本柔道整復接骨医学会学術大会開催される
投稿日:2024年12月25日
第33回日本柔道整復接骨医学会学術大会が令和6年11月30日(土)・12月1日(日)の両日にわたり東京都江東区の東京保健医療専門職大学で開催された。
大会のメインテーマは「柔道整復師~多様性の時代にどう生きるか」と題され大会会長講演、招請講演(公開講座)、シンポジウム、特別講演、教育講演、分科委員会発表、そして数多くの会員口頭発表、学生口頭発表、ポスター発表が行われた。
中でも印象的だったのが、日本学術会議会長を務められるなど学術界の最高の経歴をお持ちの黒川清氏の基調講演で、ある疑問に対して自分で考えることの重要性と結論を見出した時の喜びを切々と語られ、大変価値のある講演だった。
シンポジウムは「災害時の柔道整復師の役割」というテーマで行われ、災害時の柔道整復師が出来る災害医療支援、柔道整復師の役割と教育の重要性、未来への提言が各シンポジストより語られ、こちらも大変意義深い内容であった。
学術大会では、本会から2名の会員が論文発表を行った。筑豊支部、吉原雅英会員は大会直前に残念ながらご逝去された為、筑豊支部の角田慈祐学術部員が代理発表を行った。北九州西支部、星野桂一会員は九州学術大会などの経験を活かして実に堂々とした余裕の発表だった。角田部員、星野会員とも発表後に会場からの質問はなく、論文内容が明瞭で聴講者に研究成果が理解頂けた素晴らしい発表だった。
今回の一般発表の傾向として、負傷した患部の外観写真とレ線像と超音波観察画像がセットでの発表が多く、発表者の年齢層もだんだんと若い優秀な会員の発表が増えており、会場からもレベルの高い質問が数多く出されていた。同時進行で複数の会場で行われる口頭発表も、どの会場も熱心な聴講者で溢れており、例年通りの盛況ぶりだった。
福岡県からは11名の参加で、内本会の会員は7名と以前と比べると少ない参加者となった。本会会員の先生方におかれましては、日本柔道接骨医学会へ未入会の先生はご入会を、入会済みの先生は年に一度の学術大会への参加を是非お勧めいたします。